大野・勝山地区広域行政事務組合

令和5年7月臨時会 管理者提案理由説明

令和5年7月18日

 第131回大野・勝山地区広域行政事務組合議会臨時会の開会にあたり、最近の諸情勢や本組合の主要な事業の取り組み状況について、申し述べますとともに、提案いたしました議案の概要についてご説明申し上げます。

 まず、7月13日の大雨について申し上げます。  福井県内では未明から大雨に見舞われ、福井地方気象台の雨量観測データによると1日当たりの降水量が、大野市で120ミリメートル、勝山市で105ミリメートルを記録しました。  また、1時間雨量では大野市で49ミリメートル、勝山市でも44ミリメートルを記録し、これは7月最多を記録する大雨となりました。  幸いにして人的被害はございませんでしたが、住宅の床上・床下浸水の被害が、大野市では8軒、勝山市では29軒発生しました。  被害にあわれた方々に対し、心よりお見舞い申し上げます。  この大雨による災害廃棄物処理のため、当組合では大野市、勝山市との災害廃棄物処理に関する覚書に基づき、7月15日~17日の休日に受け入れを行うなど災害廃棄物の迅速な処理に努め、3日間で両市合せて35件、約4,200キログラムの災害廃棄物の受け入れを行いました。

 次に、観光事業について申し上げます。  7月14日に県立恐竜博物館がリニューアルオープンし、実物大の恐竜が登場する巨大スクリーンを備えるなど、新たな魅力を備えた施設となっており、既に多くの来場者で賑わっております。  この好機を捉え両市の観光関連事業者等と協力し、圏域全体への観光誘客を図ってまいります。

 次に、本圏域の重要課題であります「中部縦貫自動車道の整備促進」について申し上げます。  3月19日に大野インターチェンジから勝原インターチェンジまでの区間が開通し、本年秋には九頭竜インターチェンジまで開通する予定となっております。  また、令和8年の春には、九頭竜インターチェンジから油坂出入口の15.5㎞が開通し、大野油坂道路が全線開通する予定となっております。  これにより、高速交通ネットワークの形成が図られるのはもちろんのこと、災害時の代替路の確保や観光周遊機能の向上が図られます。  今後とも、大野油坂道路の一日も早い全線開通に向け、関係機関に対し、必要な予算の確保と着実な事業推進を積極的に要望してまいりますので、議員各位のご支援とご協力をお願い申し上げます。

 それでは、ただ今上程されました議案の概要についてご説明申し上げます。

 「議案第11号 ビュークリーンおくえつ 基幹的設備改良工事 広工(こうこう)第1号請負契約の締結について」につきまして、本年から3か年で実施いたしますビュークリーンおくえつの基幹的設備改良工事の発注手続きを行い、株式会社神鋼(しんこう)環境ソリューションと契約金額47億1,900万円で仮契約を締結させていただきました。  この契約につきまして議会の議決をいただきたく上程させていただきました。  議案の内容については、事務局長が説明しますので、慎重にご審議のうえ、妥当なるご決議を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。